夢の浮橋

愛していると言ってくれ

愛してる、愛してない

光ちゃんを愛してやまない女の行き場のない気持ちです。

アンリーと言われればそうかもしれないので、そういったものが嫌いな方はご遠慮下さい。最初に言っておくと私はちゃんとKinKiを愛したいんですよ、本当に。

 

 

 

思い返せば剛に振り回されたジャニオタ人生だった。

振り回されたというと語弊があるけど、気持ちとしてはずっとそれが根底にあって複雑な気持ち。

よくこの界隈では光一派剛派、はてはKinKi派と分類されるけれど私はごりごりの光一派です。アンリーにはなりたくないけどアンリーの気持ちも分かってしまうという悲しみの中にいます。

剛のことを嫌いかと言われれば嫌いじゃないです。むしろ愛してる。

その愛は光ちゃんに向けてのものと同一の愛ではないけれど、彼が不幸になればいいだなんて全く思わないし、KinKiが解散すればいいとも全然思ってない。

でも愛しさ余って憎さ千倍とは言いえて妙なもので、私は剛に対して愛しているが故に憎たらしいという自分でもどうしたらいいのか分からない感情をかれこれ10年以上持て余しているのでいい加減疲れてしまった。

もちろん剛からしてみればこんな感情を向けられること自体がストレスなんだろうしKinKi派の方からしてみればこういう考えの奴がいるからグループ活動がままならないんだと言われるんだろうな。

 

剛が精神的な病を抱えていたのは病名を発表するより前から(というよりその当時から)何となく分かっていた。

安定しないコンディションにうつろな瞳、光ちゃんの呼びかけに普段通り答えられる日もあれば反応さえしない日もあった。

あの頃の戸惑って不安気な光ちゃんの顔を今でもありありと思い出せる。

 

私は光ちゃんが好きだ。

あんなに愛おしくてどんなことをしても好きだと思える人に出会えたことは奇跡でしかない。光ちゃんが好きで好きでたまらないし今でもたまに愛があふれて泣く日もある。

こんなに愛している人が悲しい顔をして怒らない人間がいるだろうか。いやいない。

大事な人が傷つけられたら私は戦いたい。でも悲しいかな、世界で一番愛している人に世界で一番見たくなかった表情をさせたのは彼のたった一人の相方だった。

そこでアンリーになれればきっと楽だったんだと思う。

「解散しろ!」と言ってドームコンが無くなったことに対して喜ぶようなそんなアンリーに。

でも私はそうはなれなかった。

光ちゃんが剛のことを大事に思っていることを分かっていたから。

光ちゃんとってKinKi Kidsというグループが必要なことを分かっていたから。

光ちゃんの悲しい顔をさせたのは剛だったけど、光ちゃんの心からの笑顔を一番出せるのも剛だ。それはコンサートでもバラエティでも十分よく分かる。

それよりも何よりも光ちゃんの歌声の良さが発揮されるのは剛のしっかりと伸びる声と重なった時だと思っている。

光ちゃんのソロも大好きだし、ずっと聞いていられるけれど、やっぱり剛の声と合わさった時の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。

彼ら二人がKinKiには素晴らしい曲が多いと口を揃えて言うように、二人のハーモニーは素晴らしい。バラードでもアップテンポでも光ちゃんと剛の歌声が揃うと本当に鳥肌ものなのだ。

長瀬くんでも他のジャニーズメンバーでもあの雪崩のような笑顔を見せるだろうけど、光ちゃんの歌声が一番輝くのは剛と合わさった時だ。

 きっと剛は誰と歌っても、一人きりで歌っても「堂本剛」として歌えるだろう。

彼にはその実力があるし、天才的だから。

だからこそ、私はきっと剛にKinKiを大事にしてほしかったんだと思う。

勿論剛自身がKinKiをないがしろにしたことなんてないだろう。少なくとも本人はそんな気持ちは微塵もないと信じたい。 

それでも彼の

「奈良が一番自分を受け入れてくれる」というような言葉やソロでのバンドメンバーには素を見せれる」という言葉に私はいつも傷ついてしまう。

もちろんその言葉に他意はないんだろう。

きっと、それとは別次元で光ちゃんのことを思っているに違いない。

 

そう信じて、信じ続けてきた十数年だった。

 

 コンサートで見せる剛とソロで見せる顔のギャップにどうしたらいいのかもう分からない。

どうしてそんなことを言えるの?そんなに東京は嫌なことばかりだった?

東京ドームでコンサートをやってきたこの年数、あなたはずっと辛かっただけだったの?光ちゃんはあなたのことを、ずっと受け入れてはくれなかった?

 

 ずっと、ずっと、そんな疑問ばかりがぐるぐると回っている。

 

 

光ちゃんは基本的に心情を口にしない。相方について聞かれてもあまりファンが喜ぶような言葉を残すことは少ない。それは時に不仲だとかそういう風に言われたりする原因でもあるだろうけど、それはきっと彼が小さい頃からのインタビューで話したことを勝手に書き換えられたというようなことがあるからだろう。

去年の夏、剛が突発性難聴で予定していた番組に一人で出演しなければならなかった時の衣装が青と赤をモチーフにしたものを「変に推測されるから嫌だった」というようなことも言っていたなと思い出した。

それはKinKiでいることが嫌だとかそういうことじゃなく、ただ自分と剛とのことを勝手に外野から言われたくないからだと私は理解した。

 

光ちゃんは何も話さな過ぎるし、剛は話過ぎる。

どっちが正しいとかではなく、きっとどっちがより自分の考えに近いかというだけの話だと思う。

私は基本的にアイドルは別次元にいてほしいので、剛の「ファンと一緒に支えあっていきたい」という考えに理解は示すけれど共感は出来ない。

剛の人間性を見せられれば見せられるほど、こちらの勝手な愛を送り付けることを躊躇ってしまう。私はKinKiに救われた人生だったから愛を送りたいけど、私の愛は剛にとっては重荷でしかないんだろうともう気付いてしまったから。

近年のコンサートで見せる剛の顔は不安定になる前の剛で、ああ落ち着いてるんだな、良かったなと素直に思うことが出来た。

でも、もうどうしたらいいのか分からない。どんな感情でKinKiを見ればいいのか分からない。

 

ただ愛してほしい。あなたが愛している故郷のように、素を見せられるというメンバーのように、私達のことも愛してほしい。

支えあいたいというなら、その土台を作ってほしい。

私もあなたのことを愛したい。どうしてこんなに遠くになってしまったんだろう。

こんなに好きで、いつまでも応援し続けたいだけなのにどうしてこんなに辛いんだろう。